キッチンやユニットバスなど、水廻りリフォームの解体から「設備配管」や 「下地調整」、「ユニットの組み立て」までの工程です。設置階や近隣の道路、搬入経路の状況によっても工程は変化します。
1日目 | 解体、壁の下地調整、配管仕込み |
---|---|
2日目 | キッチンパネル、ユニット組み立て、器具接続 |
1日目 | 間仕切り壁/既存浴室解体、下地調整、土間打ち |
---|---|
2日目 | 設備配管仕込み・電気工事仕込み |
3日目 | ユニット組み立て |
4日目 | 床、間仕切り壁造作、窓枠工事等、器具配管接続 |
5日目 | クロス、クッションフロア工事・電気工事仕上げ |
現状がユニットバスの場合は、架台の足の長さが調節できるため浴室の土間打ちが不要になる場合多いです。在来タイル工法の場合では必須になります。当社では1日目に解体の後で、続いてその日のうちに土間打ち工事を計画しています。条件が良い場合は3日で竣工する場合もあります。
完成工事のご確認、設備機器の施工があった場合は簡単な取り扱い説明を実施します。お引渡し後、クレームが発生した場合は対応方法を即日でご連絡いたします。その他、気になる点がある場合はお問い合わせ下さい。
解体してみないと解らない部分
写真はユニットバスからユニットバスに改装する工事で、洗面室との間仕切りまでを解体したところです。
工事前の予想では、元がユニットバスのため、土台等の下地の木材は大丈夫であろうと考えていました。
腐朽菌
予想とは反して、洗面室と浴室の間仕切り下の部分の土台は腐っていました。これは腐朽菌が繁殖した事が理由で、新しい木材料と取り替える必要があります。
これでは、シロアリなども発生する危険性もあります。
洗面室の床下地
右の写真は解体後で、奥が浴室、手前が洗面室です。ユニットバスの位置には、適当な高さの土間が打ってあったので、コンクリートを流す必要はありません。
水漏れの原因を特定すると共に、洗面室の床は、下地から全て施工しました。
断熱材について−1
この写真は、浴室の外壁側の壁になります。奥にバラ板が見えていますが、これは外壁の下地になります。
このあたりの下地の材料も、腐っているところがないか確認しながら作業をすすめる必要があります。
断熱材について−2
現在のユニットバスは、その壁自体にある程度の断熱性があるのですが、躯体の壁自体が他の部屋(洗面室)などと繋がっているので、やはり断熱材は施工しておいた方が良いです。
但し在来工法では壁自体がブロックで作られていて、断熱材が施工出来ない場合もあります。
ユニットバス本体の施工後
ユニット右側の、最後の壁一枚が貼られていない状態です。完成してしまえば、お客様が下地の部分の仕事を確認する事は、当然できません。
しかし水廻りリフォームでは、このように見えない部分の工事が、今後末長く、快適に使用するために、重要になってきます。
写真はハーフユニットとよばれる、タイル工法からユニットバスに移行する段階で普及したシステムです。施工前に、現在の施工方法を勘案しながら、見積もりをたてるのですが、予想していない事も発生します。特に水廻りの工事では、販売店に要所の写真は撮影してもらうようにした方が良いです。浴室の工事で、何か不安や疑問点があればお問い合わせ下さい。
ユニットバスを正面から見た図面
円の部分が本体を支える足ですす。この足は全部で5本あり、これだけでユニットバスの全重量を受け止めているという事です。
浴室に湯を貯めて、人が入った時のユニットバス全体の重量を、ご存知でしょうか?500kgを超えます。
車一台分の重量を、金属製のこの足で支えています。一本当たりの荷重は100kgです。
土間打ちが必要な理由はココにあります。
ユニットバス工事は3日で終わりません。チラシなどで、浴室の工事は3日で完了!と書かれているのを見かけますが、このような工事は土間を打たず、コンクリートブロックやレンガブロックを足の下に敷いているだけという施工方法が多いです。
基礎がベタ基礎でない限り、地盤は土なので、重量で沈下する可能性があります。それを避けるために、土間(足の下)にコンクリートを流し土間の面で加重を受けるようにするのが定石です。これが、「土間打ち」とよばれる工事になります。
解体した当日に土間打ちの工事を施工したとしても大工工事・ユニット組み立て・配管工事・電気工事・クロス工事が残り、どう考えても2日では終わりません。速乾材を混入した早く固まるセメントを使っても無理です。
お客様は工事の期間は風呂に入れません。特にお年寄りのいらっしゃるお客様は、工事を急がれる方が目立ちます。業者側もその要望に応えようと営業の段階で、「当社は早く仕事が終わります」と言いたいところなのです。
しかし、コンテンツの最初にお伝えしているように在来タイルの浴室を、ニットバスにするリフォームでは、5日はかかると予定しておきましょう。
写真は既存のトイレを解体し、床のタイルを撤去して、その下の土を取り除き、汚水配管を新たに施工し、土間を打ったところです。
一般的な施工では、床タイルを解体せずに廊下の床レベルにあわせて、そのままタイルの上にコンパネを貼って仕上げても全く問題はありません。
まず基礎の構造が他の部分と独立しているために、湿気がこもりやすいという事を回避できます。それと一昔前のトイレと、現在の高機能トイレとでは、汚水の排水の位置が違うため解体してしまった方が配管工事が施工しやすくなります。
工事規模により、土間打ち施工するかどうか判断します。 また床を解体するという事はどのような条件であってもバリアフリーが成立します。それに汚水配管を一新する事で、将来にわたり安心が買えます。
必ずしも土間打ちが必要であるという事はないのですが、「工事の規模が大きい場合」には、他の部分の工事のかね合いで、タイルの床を解体してしまっても、工期や費用にあまり差がでない事もあります。このあたりが判断のしどころです。
但し床を解体した場合、工事中は、トイレは使用できません。施工者はこのあたりの「見積もりと工期と工程」をうまくお客さまにメリットとデメリットを提案する必要があります。
家を改装する場合、どこをリフォームするのかはお客様の判断ですがどこまで解体して施工するのかは、施工店の判断になります。手を加えるところ、そうでないところの判断を的確にすることが、正しい見積もりの第一歩になります。
これを間違えると、「予算オーバー」や「思わぬ出費」、「納まりの悪さ」、「今後のリフォームのやりにくさ」を招くことになります。水廻りを含めた内装の改装などリフォームが大規模になる程、的確な判断力が必要になります。解体する範囲を決めていくにも、施工側に技術力が必要になるという事です。
リフォームの施工にあたり、当然痛んでいるところは下地から徹底的にやり直したほうが良いです。そして改装する上で差し支えがなく、悪くない部分は、あまり深く解体せず、残したほうが良いのですが、施工上の納まりや段取りから、解体してしまった方が、予算的にも、工期的にも有利になる事もあります。
リフォーム工事が難しいのは、このような判断を、見積もりの段階で正確に把握しなければならない事です。お客様からすれば、無駄な工事代金を支払う必要はありませんし、痛んでいるところはキッチリ直しても必要があります。
このような事を短時間の現場調査で見極めるために、高い技術力が必要になるわけです。その技術力にくわえて、デザイン性や、人間工学に基づいた寸法設計が重要になります。
またその上に、いかに今後十数年の間に発生する建物のランニングコストを低く抑えるかを、考慮した計画であるかという事もあります。 増築などの工事では法律の規制もクリアしなくてはいけなせん。
建築、特にリフォームは色々な分野で追求しなければいけない事が多いため、お客様の判断で、良い施工業者を選択するのは非常に難しいと思います。終わってみなければ判らない事もありますし、十年たたないと結果がでない事もあります。
これらの事を考慮すると、大改装になるほど、商品の価格だけで施工業者を決めてしまう事は危険だといえます。見積もり書を提出された時の営業の説明で、「どれだけ深く、住む人の事、家のことを考えたプランであるか」という熱意は伝わると思います。
また理解しずらい見積もり書を、いかに解りやすく作成するかも技術の一つだと思います。 このような事項を判断材料としてご参考にして頂ければ幸いです。
車での移動が40分程度の地域を対象にさせて頂いています。
リフォーム工事の見積もりを安くする最大のコツは、近くで施工業者を探す事です。アフターサービスや工期、諸費用を含めいろいろな面で近くの工務店がまず有利になります。
極端ですが「隣」に近いような場合は気を使ったり、断りきれないなど問題が出てきます。相見積もりでの業者探しはできる事なら移動距離30分程度までを目安に考えられたらと思います。
堺市全域/美原市/藤井寺市/羽曳野市/松原市/狭山市/高石市/
泉大津市/忠岡町/富田林市西部/和泉市北部/
岸和田市北部/河内長野市北部/
大阪市内一部地域/
------南大阪堺市近辺------