現場調査で、仕上がり、使い勝手、価格が決まり、現場調査は工種全体を満遍なく把握している技術者でないとできません。
上記が最低限の調査内容です。この情報がない限り、、、
この調査書から下記のような図面をおこす必要があります。
他の部屋と関係が重要な場合、建物全体の図面が必要な場合があります。
この時点で設置可能なキッチンの幅が決まります。
高さ関係の寸法が必要です。吊り戸棚とレンジフードの高さ、仕様、及び必要材料が決まります。また窓廻りの納まり、使い勝手による高さも検討します。ココで冷蔵庫の採寸が必要な事がわかります。放熱のための隙間も計算が必要です。
キッチンとダイニングの間に、間口半分程度の壁を造作した例です。これはカップボードの納まりと、ダイニングからキッチンが、丸見えにならない為です。
この時点で電子レンジの高さの採寸が必要な事がわかります。壁の向こうのカップボードは点々で描かれています。コンセントの位置も関係するため、ある程度家電製品の位置は決めてしまう必要があります。
キッチンパネル、下地のコンパネなどを考慮して、実寸での有効寸法から、実際の配置図を起こします。この例では作業スペースが一般より狭くなるため、カップボードの開き勝手は引き戸にしなければ、使いにくいキッチンになってしまう事なども解ります
設備関係では電気工事であるコンセントの位置と、設置数が使い勝手に影響します。 2坪のキッチンでも、天井照明を加えると、コンセント配線だけで、11ヶ所程度必要な事がわかります。使いやすい水廻りにするため、照明スイッチの位置、給湯リモコンの位置なども、図面に落としておく必要があります。
実際の見積もりを算出する前に、必要工事ごとに数量、箇所数など確認し、必要な工事種目を拾い出します。この図面が見積もりの元となります。また図面と一緒に数量を積算することで材料を有効に使う事ができます。
仕上がりを立体画面で立ち上げると、お客様はわかりやすいです。
リフォームでは、お手持ちの家具類も全て採寸し、改装後も支障なく使えるように計画する事が、本当の意味で節約であり、価格を安くするための秘訣なのです。 上記の計画例では、この他にも4枚ほど図面が必要でした。
リフォームで失敗しないための図面とは・・
この様な複数の図面を、全員が共通して持つ事で、それぞれ意思の疎通を図る事ができ、話がスムーズに進み、ミスがなく、段取りが良く、仕様変更に対応しやすく、ゴミが少なく、お客様の理想の仕上がりになり、尚且つ価格を下げる事が出来るのです。
最大のポイントは、正確な図面があるからこそ格安の見積もりが成り立つのです。図面は建築の全てで、事故・ミス等の発生を防御する、世界共通の言語なのです。お客様・職人が分かりやすい図面での施工は、完成度が高いです。
目安とは言え、チラシでみられる工事費込みの、「水廻りリフォームの価格」が、いかにあてにならないものかお解かり頂けると思います。
上記を確認すると共に、時間、連絡事項など、約束をキチンと守れる販売店であるかどうかを、ご自身の目で判断する事が、一番重要だと思います。